マシュマロちゃん聞いてくれる?
なんかね、すごく体調が悪くなったんですよ。
気持ち悪くて、せり上がるものがあって、息が荒くなって、ハッハッハッ、て呼吸してると少し楽なんだけど、やっぱり気持ち悪くて。
でも、この感覚いつか体調不良の描写書く時に役立つな、て思って。とりあえず脳内で感覚を言語化するなどしたんだ。
おそらく空腹が原因だろうと思い、気合いでご飯を用意して食べたんだけどね。お箸を持つ手が震えて、口に詰め込んだ炊きたての白米がなんだか美味しくなくて。少し泣きそうになった。味がしないわけじゃないんだ。何故か美味しくないと思ってしまったんだ。ご飯が美味しくないって、こんなに悲しいことなんだね。
きっとこの感覚もいつか小説を書くのに役立つ。そう思って眠りにつこうとしたんだけど、ねえマシュマロちゃん。これってすごく小説脳じゃない? 創作沼にいるってこういうことなのかな??
昔、と言ってもそんな昔じゃない。たしか二年ほど前の雨の日。自転車で盛大に転んでね。一人で倒れた自転車を起き上がらせて。タイヤをおおっているやつ(フレーム?)が歪んで引っかかって走れないから、雨に濡れながら治して。ザアザアという音がなんだか遠くから、大きく聞こえてきて。擦りむいた足が妙に痛くて。
何故か寂しくて。
そんな経験もいつか小説を書くのに役立つと思っててね。思い出してみたらやっぱり貴重な経験をしたと思うんだ。経験してないと上のような文章書けなかった。想像じゃなくて経験から思い出しながら書く文章ってこんな感じなんだね。
ねえマシュマロちゃん。なんかつらいことがあっても「この経験は貴重……! 小説書くのに絶対役立つ……!」ってなるのは小説脳なのかな? 創作沼浸かっちゃってるかな?