10年バズーカansyです。10年後ansyが破局して数年経ってます
バンド練の帰り、いつものように2人で歩いているとそよが10年バズーカに被弾してしまった。そうして現れた10年後のそよは突然の状況に戸惑いながらも目の前にいる愛音に気づく。最初は数年ぶりに会う元恋人への愛しさやその幼い姿の懐かしさから安堵の表情を浮かべていたが、次第にこの状況を喜んでいることへの罪悪感からその表情は曇っていく。そんなそよの表情の変化に気づいた愛音は背が少し高くなったそよをかがませ優しく抱きしめた。
「未来の私とそよりんに何があったのかは知らないけどさ、今の私はここにいるからね」
そう言いながら頭を撫でる愛音にそよは涙を堪えながらも
「…まだ高校生のくせに生意気。別に何もないから…」
とつい悪態をついてしまう。しかし愛音は
「ははっ、大人になってもそよりんはそよりんだなぁ」
と、そんなそよも包み込むのだった。
(…そうだ、この子は昔からこうだった。素直に慣れない私にいつも手を差し伸べてくれて…わかってたはずなのに…愛音ちゃんを傷つけるのが怖くなった私はその手を離してしまった…)
2人が抱き合ったまま時間は刻々と過ぎていきタイムリミットがいよいよ迫っていた。
「…そろそろだけどさ、そよりん大丈夫そう?」
「……うん」
体を離し2人は向き合う。
「愛音ちゃん……ありがとう。それと…」
「…私、もう愛音ちゃんのこと離さないから」
「…うん!私も!そよりんとずっと一緒にいる!」
そう言って2人は笑い合った。
次の瞬間、そよがボンッ!という音と共に煙に包まれその中から現代のそよが現れた。
「…やっと戻ってきた。こっちは未来の私の部屋だったからただ待ってたけど、そっちはどうだったの?未来の私に変なこと言ってないでしょうね?」
「ううんなにも。そよりんは大人になってもそよりんだったよ!」
「そう言う割にはやけにニヤニヤしてて怖いんだけど…」
「えへへーそうかな〜。あっ、でも凄く綺麗だったよ大人そよりん!」
「……あっそ」
一方、未来に戻ってきたそよは数年前に更新が止まったままのトーク画面を開いていた。
もう一度手を伸ばすのが怖くないといえばそれは嘘になる。でもきっと大丈夫だろう。だって彼女も一緒に誓ってくれたのだから。