昔読んだ本なのですが
華岡青洲の妻 有吉佐和子著
華岡青洲は日本で初めて全身麻酔による外科手術を行った江戸時代の医者ですが、
全身麻酔を完成させるまでの彼の妻と母による人体実験の過程がメインに描かれています。
どちらがより彼のために犠牲になれるか、妻と母との静かな葛藤が凄まじいです。
麻酔の副作用で妻は最終的に失明してしまい、母は敗北を悟ります。
そして華岡青洲は彼の姉の乳がんの手術に成功します。
華岡青洲の名は日本の医学史に永遠に刻まれていますが、陰の功労者である彼の家族にもささやかな光が当たった物語だと思います。