けんすう's answer
書かれて傷ついている友達もいれば悲しんでいる会社もあるので、書くことに全くメリットがないんですが、気になる人も多いと思うのでスルーせずに素直に書くと・・・。僕、インターネットをはじめたときに一番感動したのがその自由さだったんです。アングラサイトには書いちゃいけないことが書かれており掲示板ではお互いに叩きあったり煽りあったりするのが日常茶飯事でした。今とは比べ物にならないくらい叩かれますし誹謗中傷もされていましたが、一方で性別・年齢に関わらずフラットに議論ができたり、趣味が同じというだけで地理的にも年齢も離れた僕と仲良くしてくれたり、なんの見返りもないのに見ず知らずの人に親切に教えてくれたりする人もたくさんいました。自由で無秩序だからこそ人の優しさも怖さも美しさも酷さも素晴らしさも愚かさも知恵も嘘も大量にあり、そんなインターネットに魅了されました。今のインターネットでも全力でがんばっている人、夢を叶えようと必死の人、うまくいって調子に乗っている人、成功したマウントをとる人、結果を出したが驕らない人、次の世代につなげようとする人、注目を浴びてお金を稼ごうとする人、正義感から悪いことを暴こうとする人、単に野次馬的にそれを楽しむ人、成功者への嫉妬から攻撃する人、劣等感から足を引っ張りたい人、調子に乗っている人がむかつく人、自分を見てほしくて攻撃的になってしまう人、などたくさんのいろいろな人がいます。そういうのを見ると、人類だなって思いますし、インターネットだな!と思います。そしてそういうインターネットを愛しています。自由には責任が伴います。デマを流した人や誹謗中傷をした人が訴えられて賠償金を払うのも仕方ないですし、攻撃された側が怒るのもしょうがないです。ルール無用の無秩序が良いとも思っていません。社会を回すためには最低限の決まりごとは必要です。さらに基本的には人に不快な思いをさせたり貶めたりするよりも協力し合ったほうがいいと思っています。そんなことを差し引いても、自由で器の広いインターネットが好きです。愛しているんです。そして攻撃する人、暴露する人がいると全部がマイナスというわけではありません。匿名世界で散々に議論をし攻撃しあい煽りあい、裁判で何千万も要求されたり警察沙汰が数百件に及んだり宗教団体が右翼を使って実家に攻撃しようとしたり家族の個人情報が晒されたり思いつく限りの悪口を何千件と言われたり羽毛布団を100万円で売る悪徳商法の人に電話で何時間も脅されたりしましたがそういうことがあることで強くなり防御力があがり対応力があがったりします。企業における脆弱な部分が是正されている部分もあると思うのです。これはだからこそ必要悪だとか肯定しているわけではありませんが、人類社会においては、必ず出現する自然現象のようなものでありその現象を乗り越えると強くなる、ということを説明してるのです。そういうことをまとめて言いたいことは、すべてがインターネットであり、インターネットを愛してしまった以上、こういうあらゆる人たちのあらゆる挙動が愛おしくなってしまうんです。一方で傷ついた友人や起業家の人たちを見るとかわいそうだな、いやだよな、と思う気持ちもあります。そういうこと書かないでほしいな、やめてほしいなという気持ちがあるときもあります。そういうときは友達に寄り添いたいなと思うんですけど、だからといって書いている人を憎むことはできずに、ただ現象を悲しんでいるという感じになります。自然災害で人が怪我したりなくなったりすると悲しい、みたいな感じですがだからといって地球を憎むことはしないのと同じ感覚です。インターネットを愛しているし、インターネットで行われる人類の素晴らしい行動から愚かな行動まですべてがとても愛おしいです。
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