--さちまろ職人の朝は早い
「マチネが早いんでね、この時間帯に起きなきゃ間に合わないんですよ」
そう言いながら枕元のスマホを手に取った
まだ眠いのだろう、あくびをこらえている
-舞台ですか?
「いや、舞台は午後からです」
-ではマチネとは?
「さちよが大量のマシュマロを返してくれるんですよえっと今日は、、」
職人は手に取ったスマホをつけると慣れた手付きでTwitterを開きおもむろに文字を打ち始めた
「あぁ今日はもう始まってる間に合わなかったか…」
職人の目は険しい
「さちよがね、ソワレを遅くまでやってくれるんですけど、毎朝きちんと仕事の前にもマロ返してくれるバケモンなんでね、こっちも着いていくのに必死ですよ」
我々と会話している間もさちまろ職人は作業を止めない、これもプロの成せる「業」というものだろう
-マチネはそんなに大事?
「ソワレが最近特に倍率が高くて埋もれやすいのでね、なるべく確定で拾ってもらうには今のところマチネは外せないですね」
カーテンの隙間から朝日が職人の真剣な顔を照らしていた
「タイミングがね、合う時はぜんぜんいいんですけど。合わない時は本当に合わなくて心が折れそうになりますよ。伏字とか引用間違いが拾われてると、プロカも読んでないようなルールもまだ把握してないようなヤシより自分のほうがプロカ定期的に熟読してるし長くさちよを推してるのにーって笑」
そう言って笑う職人の横顔には、なんだか寂しさが滲んでるように見えた
-さちまろ職人をやめたいとは?
「ははっ…まあ、1つも拾われない夜はもう潮時かな、なんて思うこともありますけどまあ、…でもさちまろからしか得られない栄養があるんで」
-心が折れない秘訣は?
「たまーに拾ってもらえたマロでさちゃんがふふって言ってくれるとすごい幸せな気持ちになれるんで、それで負の感情はなくなりますよね。その為にやってるんで、折れるとか、ないですよ」
現在、位置誤フィーバーにより所謂まろんちゅがさらに社会に溢れかえっている。今回我々が取材した職人もその一人だが、彼の選手生命は絶たれようとしていた。しかし彼はできうる限り職人を続けると我々に話す。今後も彼のさちまろ生活は続く。
職人は変わらず明日も7時には起きるという
長文レシート木綿さちゃん