
マシュマロちゃんさんの回答
いわゆる多重人格ですね。
「表に出ている人格の一人称で」で済みそうなのに聞いてくるということは、そういうことじゃなさそうですね。
で、考えてみたら一人称と三人称を行ったり来たりできるギミックが仕込めそうですね。
人称を切り替えるのはセオリーとしてはNGなんですが、実はごく自然に切り替える方法も存在します。
それは「覗き込み」というギミックです。
一人称でも何かを覗き込んでいる場合には、覗き込んでいる向こう側を書くと三人称になります。
なので長く覗き込んでいるなら、もはや三人称に切り替わっていることになるんですよね。
それも極めて自然に。
これあんまりやっている人を見かけないのでマイナーかもしれませんが、最初から覗き込んでいる状態からスタートすればいわゆる叙述トリックもサクッとできます。
この覗き込みギミックですが、通常は何かを覗いたり、背後に立ち続ける等の物理的な状況設定が必要になります。
でも多重人格なら別ですね。
メインの人格が表じゃなくなれば、特殊な状況設定もなく、代わりに表に来た人格の三人称で書くことができちゃいますね。
実に面白いですね。
「表に出ている人格の一人称で」で済まないということは、おそらくメインの人格から他の人格に切り替えたくないんだと思います。
しかしそうすると表に出ていないときのメイン人格をどう書けば?
表に出ている人格をどう書けば?
無理やり無理やりメイン人格から離れず書いたら変則的な三人称になっちゃうけどどうすれば?
ということで悩んでいるのでしょう。
でもその変則的な三人称、覗き込みギミックとしてやれば全然いけます。
・メイン人格が表に出ている時は通常の一人称
・メイン人格が裏にいる時は、表に出ている人格の三人称(メイン人格が表に出ている人格の背後から物事を見て語っている感じ)
・三人称で書きつつも、語り手であるメイン人格の一人称もたまに出す
という感じです。
注意点としては、三人称の際に表に出ている人格の内面を描かないことですね。
たぶん読みづらくなります。
また、ライトなテイストならば、三人称の際に地の文でメイン人格の一人称で心の声をどんどんぶっこんでも面白いかと思います。
ただし、メイン人格と他の人格は会話できないほうがいいですね。
会話できる設定だとかなり難易度上がりそうです。
会話できるパターンを上手く扱えないなら、()を使って通常の発話とも心の声とも違うものとして表現すると無難かもしれません。
あとはもう設定次第を見ないと何ができるかわかりませんね。
ただ、非常に面白いギミックなので、設定と人称の組み合わせで何ができるかしっかり考えて悩む価値はありそうです。

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